定清様の事業について教えてください
私たちは株式会社シーエーシーの新規事業として、WithgrowというITプロ人材シェアリングサービスを展開しています。主に副業やフリーランスのITプロ人材と、中小企業をマッチングしています。SIerとして、これまで多数の企業様のIT課題を解決してきたことを活かして事業を推進しています。
お客様のターゲットは主として中小企業で、特にIT活用に課題を抱えている企業様が多いです。私たちのサービスでは、IT経験豊富なコーディネータがお客様のIT課題の整理や明確化からお手伝いし、必要な人材の要件定義を進めていきます。そのため、自社でノウハウがない企業様にとっても、安心してサービス提供を受けられます。
人材の面では、きちんとプロジェクトマネジメントされた案件に関わることができ、コーディネータが間に入ることで無謀な要求が発生しづらくなります。要求をきっちりと要件まで落とし込むことができるコーディネータが存在するので、プロジェクトの進行がスムーズになり、仕事を受けるITプロ人材様の目線で見ると、安心して仕事に集中することができます。
現在はPMFの途中で、プリセールスの段階を経て、アポに対し絶賛商談中です。2024年にはさらなる成長を目指しており、単純なマッチングモデルではなく、間にコーディネータを介在させることを付加価値と見て、売上を伸ばしていきたいと考えています。
導入前のVividirの印象を教えてください
Vividirについて初めて知ったのは、代表木村さんの事業計画の研修の際でした。当時、私たちはExcelを使って事業計画を作成していたのですが、木村さんの事業計画研修が非常に印象的で、製品にもその良さが反映されているのではないかと期待を抱いていました。
しかし正直なところ、実際に初めてプロダクトを触ってみた時には、まだ発展途上のサービスだと感じました。操作に癖があると感じ、Excelの方が早そうだとも感じました。それでも、Vividirの事業計画研修の質の高さや木村さんの事業計画に対する熱量の高さから、このプロダクトには大きな可能性があると感じていました。なので、導入に対して前向きに捉えてもいましたし、実際に使い始める時に大きな抵抗はなかったです。
Vividir導入してよかった点を教えてください
先ほどもお伝えしたとおり、Vividirの導入前は事業計画を作成する際にExcelを使用していましたが、導入後にはだいぶ変化がありました。まず、属人的なExcelファイルの作成がなくなり、Vividir内のルールさえ理解していれば、他の人が作成した事業計画も簡単に読み解くことができるようになりました。計画の見通しも、年単位や月単位で立てやすくなり、特に、注目したいKPIに印をつけて管理する機能は非常に役立っています。Excelでこれらを実現しようとすると、別のシートを作成する必要があり、シート数が増えがちでしたが、Vividirの導入によってこの問題が解消しました。
Vividir導入後に引き続き生じている課題を教えてください
導入前のファーストインプレッションでも感じたとおり、まだVividirで解決できていない課題も多いです。例えばExcelのような一覧性がVividirにはなく、指標をページ内で行ったり来たりして確認する作業に時間がかかってしまっています。具体的には、セルの移動ができず、見たい項目まで直ちに辿り着けない点や動作のもっさり感は改善点として挙げられます。また、「この数字がどこから来ているのか」など、項目同士の関係性が明示されていると、より使いやすくなると思います。また、売上の構造をわかりやすく表示してくれる機能や事業ごと固有で計算している数字など、追加の機能開発を行ってもらい、最終的にはExcelを完全に置き換える世界を実現してほしいと考えています。
使い方の面でもまだまだ癖があることは事実なので、よりわかりやすく使いやすいプロダクトになってもらえることを楽しみにしつつ、表示を自由に変更できるなど細かいアップデートも合わせて期待したいと思います。
Vividir導入のプロセスや導入時のサポートについて、どのように感じましたか?
Vividirの導入プロセスやサポートに関しては、非常に満足しています。特に良かった点としては、バグ報告がすぐにできる点や、サポートチームのレスポンスが早く、対応も迅速であることが挙げられます。すぐに解決できない問題でも、返信がもらえるので安心感があります。また、Slackを通じてのコミュニケーションが活発で、サポートチームがこまめに声をかけてくれるので、何か問題が生じた際もすぐに報告し、解決に向けて動ける環境が整っています。
現時点で改善を期待する点は特になく、サポート体制には満足しています。ただ、プロダクトが発展途上ではあるので、この辺りの発展途上具合をサポートするような動きを加速してもらえるとより良くなると思います。
Vividirのどの機能をもっとも使いますか?
Vividirの機能の中で特に有効に活用しているのは、「ファネル」や「レベニュー」といった事業計画作成の概念を画面上で操作できる部分です。最初は概念に慣れるまで少し大変でしたが、これにより「事業構造の分解」視点を身につけることができました。また、気になる指標に星をつけて重要指標をモニタリングする機能も非常に役立っています。これにより、重要な指標を一目で確認し、状況を把握することができます。
さらに、PL(損益計算書)からCF(キャッシュフロー計算書)への切り替えがスムーズにできる点も高く評価しています。これらの機能により、事業計画の考え方を深く理解し、具体的な計画を効率的に作成することができます。特に、プロダクトを使用する中で、事業計画の考え方や「どこからお客さんをとってくるの?」といった具体的な点について考える機会が増えました。Vividirのこれらの機能は、事業計画の作成と管理を効率的かつ効果的に行う上で非常に役立っています。
Vividirを他の人におすすめできますか?
他社への推薦については、10段階で評価すると5点をつけます。推薦できる理由としては、Vividirを使用することで社内のコミュニケーションプロトコルを作成でき、みんなで同じ枠内で作業ができる点が非常に重要だと感じています。これにより、社内共有や上司への説明がしやすく、Excelのように読み解く手間がないのは大きな利点です。また、Vividirにはある程度の制限があることが、事業計画を作る上で非常に重要であると感じています。さらに、オンボーディングやサポートが充実しており、これがVividirの導入や利用をスムーズに進める助けとなっています。
一方で、推薦しづらい理由としては、プロダクトがまだ発展途上であり、特にアプリケーションが落ちる問題は、継続的な利用の観点から不安を感じています。また、Vividirの考え方に慣れるまでには時間がかかり、これが導入の障壁となる可能性があります。プロダクト単体での満足度は5点ですが、オンボーディングや研修を含めた場合には、もう少し点数が高くなるかもしれないと感じています。テンプレート機能などが提供されると、さらに使いやすく、推薦しやすくなると考えています。これらの点を踏まえて、Vividirのさらなる進化と改善を楽しみにしています。
Vividirの導入を検討している他の企業に向けて一言アドバイスやメッセージをお願いできますか?
Vividirは、社内での合意形成を測るための非常に良いツールであると感じています。特に、ひとりよがりの事業計画を避けるためには、このツールがおすすめです。Vividirを使用することで、チーム全体で同じ枠内で計画を作成し、共有しやすくなるので、社内のコミュニケーションが向上し、より現実的な、また蓋然性の高い事業計画を作ることができます。一方で1人で計画を作成する場合には、コミュニケーションが多く発生しないので、不要かもしれません。Vividirの導入を検討している企業は、どのようにこのツールを利用して、事業計画の作成や管理を効率化し、チーム全体のコミュニケーションを向上させるかを考えることが重要だと思います。
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