事業計画の本質は分かった。で、どう作るの? 前回の内容
https://vividir.io/resources/learnings/11XeG6F1VtWArxZbVnbkel/
前回の記事では、多くのスタートアップ経営者が抱えるであろう疑問、「そもそも事業計画って何?」という根本的なテーマに切り込んでいきました。今回はその続編「【事業計画の書き方】絶対NGな計画書の書き方とは?」をお伝えします!
NG例
市場シェア型で考える(不確実)
市場規模に対して「X%のシェアを獲得する」という作成方法です。
この考え方の難点は、売上概算の根拠にできる市場規模を正確に出すのが難しいところですね。 数年後強敵が現れたら、本当に「X%のシェア」を予想通りに獲得できますか?
実際やってみないと分からない部分が多すぎて、不明確かつ不確実性の高い数字になりがちです。
成長率型で考える(ただの傾向)
過去の成長率推移を将来にも適用して「X%で成長する」とする作成方法です。
来年は売上2倍、翌年4倍、8倍…とX%で常に成長し続ける構想で、こちらスタートアップによくあります。
これ、計画じゃなくて「傾向」です。
100年の歴史を持つ企業で 「因:生産数を伸ばそう」 「果:これ出せばこれぐらい売れるのが経験上分かっていて、確度が非常に高い」 みたいな因果関係に確実性が担保されている場合を除き、根拠が非常に薄弱です。
そしてそもそも、どちらも「目標」を決めているだけで、「実行」ベースではないことに、お気づきでしょうか。
前回事業計画は「目標を達成するための道具」であることをお伝えしました。
「目標達成のために何をするの?」という問いに答えるものが「事業計画」です。
投資家含めたステークホルダーが見ているのは、不確実性が高くて根拠のない目標ではなく、その目標に至るまでのロジックと粒度です。
で、どうしたら良いの?
「収益構造を軸にした成長戦略」を考えてください。
次回は、「なぜ収益構造が大事なのか」という点をご説明していきたいと思います。
参考動画
先日、累計25万部超えのベストセラー『起業の科学』シリーズ著者、田所雅之さんのYouTubeチャンネルに、弊社の代表・木村がゲスト出演しました。
今回の記事はその動画のエッセンスを抽出したものになります。 フルバージョンもとても面白いのでぜひご覧ください。
木村と田所さんの貴重な対談は、きっとあなたの事業のヒントになるはずです。
「スタートアップにおける事業計画」とは何か
https://www.youtube.com/watch?v=1JMUl_HqT7s
【事業計画の書き方を解説!】絶対NGな計画書の書き方とは? https://www.youtube.com/watch?v=kjUmejbTy_k
スタートアップチャンネル様

メーカー営業から出産を経てフリーランスに転身。 ライティング・編集・校正業に携わる。 2025年にマーケ担当としてプロフィナンスにジョイン。