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「何となく伸びてる」が通用しない──投資家に説明できる経営の作り方
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「何となく伸びてる」が通用しない──投資家に説明できる経営の作り方

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「伸びている気がするけど、VCに事業計画を説明しようとすると詰まる」──そんな経験、ありませんか?

スタートアップの現場では、スピードと仮説が何より重要。でも資金調達、ボードミーティング、採用、事業再設計……どんなシーンでも「数字で語れる」ことが経営者の信頼を決定づけます。

本稿では、単なる売上目標ではなく、“どう実現するか”を示す事業計画とは何か。ROICツリー×KPIツリーを用いた「構造のある説明可能な経営」の作り方を、具体例とともに解説します。

ROICツリー×KPIツリー~構造で“経営を語れるようにする”仕組みとは?~

経営層が使うROICという「資本効率の指標」と、現場が追うKPIという「日々の行動指標」。

この2つのレイヤーは、経営と実務の間に横たわる“深い谷”のようなものです。

ROICツリーとは、ROICを要素分解し、改善すべきドライバーを明らかにする構造化モデル。

一方KPIツリーは、売上や利益といったKGIを実現するための行動指標をブレイクダウンした設計図です。

この2つを接続することで、以下のような状態が実現できます:

経営の目標(ROIC向上)と現場のアクションが論理的に結びつく

  • 経営資源配分に定量的根拠が生まれる

  • 投資家・社内ステークホルダー双方への説明力が高まる

以下の記事では、このROICツリー×KPIツリーの実践的な設計・運用方法について、事業ポートフォリオ管理の観点から詳しく解説します。 貴社の事業ポートフォリオ管理を、次のレベルへと引き上げるために、ご活用ください。

  1. ROICという経営指標の本質と活用方法
    ROICって結局、何のため?──経営判断の軸を作る“資本効率”の正体

  2. KPIツリーの構築法と注意点
    目標を“やり切れる形”に落とす──KPIツリーの構築法と注意点

  3. ROICツリー×KPIツリーの統合モデル
    戦略と現場を数値でつなぐ──ROICツリー×KPIツリーの構造化モデルとは?

  4. FP&Aチームの役割と体制づくり
    戦略と現場をつなぐ要──FP&Aチームの役割と体制づくり

  5. 事業計画のアップデート法
    数字は“作ったあと”が勝負──事業計画のアップデート法

伊藤 実紗

メーカー営業から出産を経てフリーランスに転身。 ライティング・編集・校正業に携わる。 2025年にマーケ担当としてプロフィナンスにジョイン。

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